ハードディスク復旧大作戦(1999.12.06->08)         



それはあまりにも突然でした.
いつも通りWin98を再起動しました.(メモリーがすぐいっぱいになるので,いつも1日数回行っている.)
すると,無事終了したのですが,再読込の時に画面に一瞬 [ file cannot read ・・・・・] とか(はっきり覚えていない)
が出て電源がOFFになってしまった.しかたがないので,起動用のフロッピーで立ち上げ,ハードディスクを見てみると,
「不良クラスタがある」とメッセージが出た.これが地獄の3日の始まりであった.

1日目 とにかく疲れた

 起動用のフロッピーで立ち上げ,[ scandisk c: ] を実行する.
順調にクラスタスキャンしてくれています.全667,389クラスタ.77%終了時に不良クラスタが見つかりました.
修復するか聞いてきたので,迷わず「修復する」.
すると,次のクラスタでまた,修復するか聞いてきたので,迷わず「修復する」.
次もまた次も,「こりゃちょっと長引くかな?」 しかたがないので,延々と[ Enter ] を押しつづけ,3,141クラスタで,
ついにメモリーが足りなくなって1回目のSCANDISKが終了.
 SCANDISKで不良クラスタが見つかるとハードディスクのパーテーション内部の一覧記号表にが点灯します.
が3個になりました.以前何かの記事で,「が30個くらいになったらハードディスクを交換したほうがよい」
というのを目にしたことがありました.その時はまだそんなことはちっとも考えていませんでした.
 さて2回目のSCANDISK.もう不良クラスタはないだろうと思っていると,さっきのの終わりで、不良クラスタが見つかりました.
しかたがないので「修復する」.次もまた次も・・・・・・・・!
やったことのある人はわかるでしょうが,[ Enter ] を押して,次の「不良クラスタが見つかりました.修復しますか」のメッセージが出るまで
1秒ほど間があります.ですから20回 [ Enter ] 押すのには最低でも20秒かかります.
私はこのときまだscandiskにオプションをつけて実行するということに気がついていませんでした.ですから,いちいち[ Enter ] を
押しつづけていたのでした.そして3,141クラスタでまたメモリーオーバーで終了.
ここまでで,6,282クラスタ.約2時間経過.
 さて3回目.またもや不良クラスタのオンパレード!しかしめげずに [ Enter ] .ハードディスクには大事なデータが入ったままです!
疲れてきたので,このscandiskが終わったら,今日はやめようと決意!
1時間ほどで終了.「今日はもうやめ!明日にかけよう!」(私は血液型O型である)

2日目 ハードディスク購入

 今日は朝からまた [ Enter ] 押し大会!
2回scandiskしたところで,ちょっとあせり始めた.「最後まで壊れてたらどうしょう?ハードディスク交換や!」
 歩いてすぐのところに家電屋さんが先日オープン.(奥さんと二人で偵察に行って,カード会員になり,洗米機購入の実績あり)
「そや!ミドリ電化(その家電屋さん)へ行ってハードディスク買うてくるわ!」
その店は1Fワンフロアーで半分がパソコンコーナー.ハードディスクあるにはあったが,高い
いつもは慌てていないので、TWOTOPの通販で何でも買っている.先日も6.4GBのハードディスクを8、000円で買ったばかり.
しかし,なんと4.3GBが25、000円!めあての8.4GBはなんと!43、000円・・・・・・・・・泣きながら走って帰りました.バカヤロー!
しかたがないので,奥さんと二人車で「八千代無線」へ.うーんここも同じような値段.が,なんと特売品が.
富士通のやつ.回転数はちょっと遅い目の 5,400 回転,8.4GB.17,800円!しかたがない,急いでいるのだ!
 購入して即帰宅.またscandisk開始.と,ここで昔の記憶が突然蘇った.「MS−DOSコマンドにはオプションがあったはず!」
すかさずキーボードから [ scandisk /? ] .出た出たオプション!うーん /autofix か.
そこでこんどは [ scandisk c: /autofix ]  やりました.いちいち [ Enter ] を押す手間から開放(^.^)
そんなこんなで2日目は 667,389 クラスタの 657,364 クラスタまで修復終了.夜中3時まで付き合いました.

3日目   ハードディスクは破損していなかった

 相変わらず [ scandisk c: /autofix ] 朝から7回目.ついに終了!
ただいま16:10です.「さて起動してみましょ」と軽い気持ちでフロッピーを抜いて再起動!
起動しない・・・・
 (-_-;)
ここで初めて気づいた.「ハードディスク壊れてなかった!
 Windowsは終了時にその時の状態をハードディスクに書き込む.ということは,その時間違った情報を書き込まれてしまうと,次回起動時に間違った起動方法をするのである.今回は,なんらかの事情で「ハードディスクが壊れたから,起動するな」という間違った情報がハードディスクに書き込まれているのであった.
 「3日間Windowsにだまされた!」
しかし,私はO型.気分転換の王者である.

ここからが本当の修復

 そうとわかればここからは早い.私のハードディスクはIDE接続である.
まず,新ハードディスクをかってきたそのままの状態でメインのハードディスク(プライマリーマスタ)に接続.
次に,旧ハードディスクをサブ(プライマリスレーブ)に接続.
 起動フロッピーで立ち上げ,まず新ハードディスクに旧ハードディスクと同じ数だけパーティションをきる.
次に新ハードディスクにWindowsインストール.そして新ハードディスクからWindowsを起動する.
エクスプローラーを開く.
まだ旧ハードディスクはそのままつながっているので,ドライブ名の順番はバラバラであるのでここで注意が必要!
旧ハードディスクを新ハードディスクにWindowsフォルダ以外すべてコピーする.このときエクスプローラーはすべて表示にしておかないと,コピーもれがあるので,これも注意!
すべての旧ドライブを新ドライブにコピーし終わったら,今度はWindowsフォルダをコピーするのだが、この時,win386.swpはコピーしてはいけない.これも注意事項!
これで一度Windowsを終了して,電源を切る.
 また起動フロッピーからPCを立ち上げる.この時CD-ROMを認識する起動方法をとる.Windows98のCD-ROMの出番である.
旧ハードディスクにはパーティションが切られシステムが入ったままなので、これらを全部消す.
具体的には [ fdisk ] で旧ハードディスクの領域をすべて削除する.[ format ] で旧ハードディスクを真っ白にする.である.
そして,キーボードからドライブをCD-ROMに変えて,[ setup ] する.
修復セットアップになるので,壊れたデータはここですべて新しくなる.ただし,ほかにソフトが入っていてもこのままでは起動しない.
すべてのソフトを再セットアップする必要がある.

結局,本当の修復にかかった時間は3時間!疲れる三日間であった.