HP Design Jet 700


ことの起こり
ウチのインクジェットプロッターです.
かれこれ3年になります.元気でした.先日まで.
今日久しぶり(4日前にちょっとプロットアウトしました)に電源をいれて,プロットアウトしようとしました.
いつものように,用紙をセットして,PCから印刷ボタンをクリック! あとは印字するヘッドをボーッと見る.
心休まるひと時です.私はこの時間が好きです.たとえ何十メガバイトの図面でも,1分少々で印字してしまいます.心強いやつです.  ところが今日は
プロッターから異音が!!
なっなんなんやこの音は!
ヘッドが動くたんびに何かがこすれあうような軽い振動を伴った異様な音が始まりました.
なんかいやな予感です.とっさに考えたのはホコリ.
「長い間中を掃除してへんからなあ.ちょっと掃除したろか?」
軽い気持ちで,今から異様な光景を目の当たりにするとも知らずに,私は懐中電灯と,空気のプシューをとりに行きました.
空気プシュー
今まで,大抵の機械はこのやり方で難を逃れています.ホコリというのは怖いものです.たまりたまって私に復讐を仕掛けてくるんです.しかし,この空気プシュー(エアーダスター:スプレーの圧縮空気です)があれば怖いものなしです.
さて,プシューしまっせ〜と言いながら中を見ると,なにやらゴムのカスがあたり一面に!
「こらあかん.こんなんプシューしたら事務所の床がエライことになる」 分別のある私は実は間抜けなので,原因を突き止めもせずこのゴミを手で拾いはじめました.
「こりゃまたよ〜け落ちてるな〜 なんかおかしいな〜」ここにきて私はこのゴムのカスの正体を突き止めました.
えらいこっちゃー
なんと,このカスはヘッドを移動させるためのゴムベルトのカスでした.
ふと見ると,ゴムベルトの下側が,何かにこすれたようになっており,そこからゴムがちぎれてきているのです.こら違う.ホコリで変な音出してるんと違う.ここで初めて私は懐中電灯で中を見ました.
特におかしなところは見当たりません.
「しかし,このゴムベルトはどうやって動くようになってるんかいな」と思って,その軸を見たら!
なんちゅうこっちゃ〜
このゴムベルトは滑らないように内側がぎざぎざになっています.それを輪にして両側の軸に掛けて,片方が駆動軸,もう片方がローラーの軸です.
このローラー軸にはゴムを巻いたローラーが付ていたようです.
付いていたようですというのは,今はもう破片しか付いていないからです!
そうです. 破片です.
すっかりゴムが腐ってしまい,ボロボロになって,下に落ちているのです.で,ゴムベルトが軸のプラスティックにこすれて,削れて行っています.
もはや,動かすことはできません.動かすと,ゴムベルトまで交換させられそうです.
ここは,おとなしく修理を待ちます.
簡単に直った
なんのことはない.あっちゅうまに直りました!電話1本で!
さすがHPです.むだな動きがまったくありません.
軸がゴムのローラーだったわけではありませんでした.ゴムベルトのゴムカスが軸にこびりついて,ゴムローラーに見えていたのです.「な〜んや!」
したがって,そのカスを丁寧に取って,下に落ちているカスをプシューして終わり.
あっけなく直りました.
というわけで,無事にインクジェットプロッター復活です!
ちなみに,ゴムベルトは切れるまで使えるとのこと.だんだん糸が出てくるのですが,これをはさみで切ることを繰り返せばよいということです.